院長ブログ

じんましんについて

2019年05月20日

じんましんは膨疹(皮膚がもりあがるような湿疹)、紅斑、かゆみの症状が急激に起こる病気です。原因は多岐にわたり、薬物、食物、感染、吸入抗原、虫刺され、心因、寒冷、温熱などがありますが、じんましんのうち半分以上は原因が特定できない「特発性じんましん」です。

じんましんの治療は抗ヒスタミン薬の注射や内服などです。また、じんましんの原因が特定できれば、それを避けることも重要です。アナフィラキシーの既往がある場合にはエピペンを所持していただく場合もあります。

じんましんの多くが数時間から数日で消失しますが、1カ月以上持続するじんましんは「慢性じんましん」と呼びます。慢性じんましんに対しては、お薬を調節しつつ継続することが必要になります。

アレルギー採血について

2019年04月08日

アレルギー患者さんで行う採血は以下のような結果が出てきます。ちなみにこれは私の採血結果です。スギ花粉の反応が特に強いですね。

「IgE」はアレルギー反応に関連する抗体です。アレルギー患者さんでは高値になります。

下は「特異的IgE抗体」で、それぞれの抗原に対するIgE抗体の量を測定しています。数値が高いほど、アレルギー症状を起こす確率が高いと言えます。

ただし「確率が高い」だけであって、必ずその抗原のアレルギーであるとは言えないのです。例えば、卵の特異的IgE抗体が出ていても、卵を食べても症状が出ない方はたくさんいます。実際の症状と採血の数値、両方合わせて判断していくことが必要になります。

アトピー性皮膚炎の治療について

2019年04月01日

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹がくりかえし起きる疾患です。原因はアトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)と皮膚バリヤ機能の弱さ(外の抗原から身を守る働きの弱さ)であることが多いです。

湿疹部分には、湿疹の強さに合ったステロイド軟膏や、2歳以上で使用できるプロトピック軟膏を使用して治療します。また、皮膚バリヤ機能を助けるため保湿剤を使用します。

湿疹を繰り返しやすい方には、「プロアクティブ療法」といって、湿疹が改善したのち徐々に軟膏の強さを減らしたり、塗布回数を減らしていく方法をお勧めしています。湿疹が治ったらすぐに抗炎症薬をやめるよりも、この方が再燃をしにくいからです。

食物経口負荷試験はじめました。

2019年03月22日

うちの子は食物アレルギーだけど、いつになったら食べられようになるのでしょうか・・・。とお悩みの方は多いと思います。

食物経口負荷試験は、食物アレルギーの原因食品を実際に食べてみる検査で、確定診断や、食べられるようになっているかどうかの確認のために行います。

当院では、食品特異的IgE抗体クラス3以下で、今まで強いアナフィラキシー症状を起こしたことがない方を対象に食物経口負荷試験を行っております。

食品特異的IgE抗体クラス4以上や、強いアナフィラキシー症状を起こしたことがある方は、入院施設のある病院にご紹介いたします。

スギ花粉症の季節です。

2019年03月19日

スギ花粉症の患者さんが多く来院されています。スギ花粉症は鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみが主な症状です。
問診や、採血によるスギ特異的IgE抗体の測定で診断します。

抗ヒスタミン薬内服、鼻噴霧薬、点眼の抗ヒスタミン薬などで治療します。また、舌下免疫療法は症状改善効果が長期に期待できる治療法です。当院では6月から開始予定です。

スギ花粉自体を回避するため、外出時にマスク、メガネ、ゴーグルを使用する、飛散の多い時は窓をあまり開けない、洗濯物の外干しは避ける。ということも有効です。

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